Chris Duarte live @ Shibuya Crawl, Japan 2011/1/14

クリス・デュアーテというブルース・ロック・ギタリストのライヴに行ってきた。渋谷駅を降りて、徒歩約15分。

たばこモクモクのこぢんまりしたクラブで、謎のお酒を飲みながら(単に原料を知らないだけ)、海外で活躍する日本人ミュージシャン達と共に過去作、最新作などから弾きまくり。スティーヴィー・レイ・ヴォーンみたいに熱すぎるプレイが本当に楽しくて、バンドのノリも良くて、シンプルなロック・ブルースがこんなにもカッコヨク感じられる、その心地よさといったら比べ物にならん。ならんならん。

ソロ回しが中心の曲なんか、体中で弾きまくってどっか遠くへ行っちゃうんじゃないかと思うぐらい我を忘れたような暴れ方をするくせに、ちゃーんとキメで戻ってくる、こういうタイプのプレイヤーってほんっとにすごいよね。熱さと冷静さを同時に兼ね備えている、って感じがするなあ。いやそりゃ、誰だってたいてい、ちゃんと戻ってくるんだけどね。

セカンドギタリストはIchiroさん。この人もぶっとんでテクニカルで、カッティングの音とピッキングの振り方がめっちゃクール。ヴォーカルをクリスさんの代わりに執る曲もあった。その英語で歌う歌詞がすごく自然で、聞き取りやすかったのも印象的。

ベースの小笠原さんという人はゼマイティスの4弦で(ゼマイティスといえばギターしか見た事なかったけど、見事な彫金が施されたベースでした)、通常のベースラインもかっこいいのに、ソロをとらせたらチョーキングやらハイ・ポジションのフレーズやら、まるでギタリスト。しかも、なんか、すごくいい!! 終わった後は拍手喝采。

ドラムのヤスさん?はこの日初めて(ってかこのメンバーで演奏したのはこの日が初めてだっていう)バンドに加わったらしいけど、堅固でロックなグルーヴがバンドをちゃんと支えていたし、1つに合わさったノリを出しているしで、違和感なんて全然ない。


クリスさんは日本語が堪能。あのね、堪能といってもこの人は文字通り堪能。国籍の入り交じったバンドがステージで話してる時って、「あ、今のはちょっと通じなかったよね…」みたいな、同じ場所にいるのにちょっとした空気感というか理解感(笑)に微妙なズレが出るのが分かる事があるけど、それが一切ない。

例えば今回の日本のツアーでは、クリスが大相撲大好きでTVが観たいから、リハの時間は絶対それまでに終わる、と決まってたとか、「日本ではこういうノリだけど、アメリカでは違うんでしょ?」とIchiroさんに突っ込まれても、「オハイオかどこかで“ひがぁ〜しぃ〜〜〜”って声をかけたら、土俵入りするポーズでステージに出てきた(笑)」と小笠原さんが返し、クリスがその場でやってみせたり。また、アメリカ人はワケも分からず漢字で入れ墨を入れるのが好きだという話では、「女の人が首の所に“馬鹿”って彫ってあって…」という所でクリスさん苦笑。(余談だけど、その入れ墨ネタで会場が笑い転げたのが、「“とにかく男らしい漢字を入れてくれ”ってお願いしたんだ」と言った人の腕には「矢沢」と彫られてた、って話)

で、そんな心あったまる爆笑MCの最後には、必ずクリスが「ハイ。みんな! 仕事に戻る!」(笑)

いーやー、楽しかったね〜〜〜。
音楽っていいね(笑)

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