Perfume live @ Yokohama Arena, Yokohama, Kanagawa 2009/10/15

そういうわけで、Perfumeのライヴに行ってきた。
mixiでありがたくもチケットを譲ってもらい、行った席がアリーナ席でステージ真横。近すぎる(笑)。

開演前、右隣の若い男性が話しかけてきた。何でも札幌からやってきたらしい。手作りグッズをいろいろ見せてもらったけど、みんなクオリティ高い。気合い入ってますねと言ったら恐縮していたが、今回はもう3公演ハシゴしているそうだ。

イントロ「Take Off」に続いて、ステージ上に張り巡らされた幕がどう開くのか、と思ったら、幕のど真ん中にまるい円が3つくりぬかれて、その向こうに高い台に乗った“彼女達”が動いていた。横からなので中途半端にしか見えなかったものの、インパクトは強烈!

ステージに降り立った「Night Flight」から始まり、新旧取り混ぜて次々と歌い踊る。もう、とにかく振り付けに釘付けだ。これが見たくて来たようなもの。本物の3人はきらきら、きびきびしていて素晴らしかった。

音はやはり、総てカラオケ状態。バンドのライヴしか見た事がないので、これは軽い衝撃。Perfumeの場合、ヴォーカルすらも彼方から聴こえてくるから、音はあくまでサポートという感じで、メインは3人のパフォーマンスだ。


そしてMC。噂に聞いていた通り、とっても長い!! これが観客とのコミュニケーションの場なんだ。コスプレしてる人、黒縁眼鏡のイケメン、レーシック矯正した人…マイペースで少しずついろんな人に声をかける3人。開演前、先ほどの札幌男性にどっちがかしゆかでどっちがあーちゃんなのかという初歩的な質問をしていた私も、このへんですっかり3人の区別がついた(笑)。

それに、そんなかわいい顔してすっかりアイドルになったというのに、地元広島弁をそのまま使っている事に、第1母国語が山口弁の私は何度涙腺が緩んだ事か!(笑) ここまで大々的に、当たり前に「じゃけえ」とか「がんばらんといけん」とか言われると、もともと生まれつき心の声がそういう言葉で出来てるだけに、彼女達がすごく身近に感じられて嬉しかった。

ちなみにこのMCと広島弁は、テクノ・ポップという機械的なサウンドや人工的なダンスとの間で素晴らしいバランスを保っているんだな、という事にも気が付いた。歌っている(というか踊っている)最中は手を触れる事のできない存在。そこで完成されたデジタルなイメージも素敵だけど、「直角二等辺三角形ツアー」と上手く言えなかったのっちの照れ笑いみたいな、アナログで生身の姿を出してくれることで、ファンとの距離を縮めてくれるのかな、と思った。

さて、この夜のハイライトの1つが、私の一番大好きな曲「Edge」。
このパフォーマンスは素晴らしかった。「Speed Of Sound」がSE的に流れ、ステージのスクリーンが楽しげに文字を映し出してる。その間、メンバーが衣装替えも兼ねて袖に引っ込み、曲終了と同時にレーザーライトが光った。鋭いベースのリフが鳴り響く。楽曲のかっこよさもさることながら、これこそ振り付けが複雑で、そこにまたものすごい魅力を感じていたので、大きく分けて2部構成のうちの第2部の始まりとして披露された、その見せ方にも納得!
もうそこからはどんどん楽しくなってきて、みんな踊ってるから床は揺れるわ、のっちが5m先に来るから大騒ぎだわ(カワイイッ!!)、実はライヴDVD収録されてるわで、気づいたら私も飛んで跳ねて歌って…めいっぱい楽しんだ(笑)。映ってたらどーしよ。


「2〜3年前は誰も振り向いてくれなかったんですよ。それがこんなに…本当に、本当に信じられないんです。だからありがとう」と、あーちゃんが何度も繰り返していた。実は私もメジャーデビューした時からPerfumeの事は知っていたけど、当時はその人工的すぎるルックスに聴く気も起こらなかったのは正直な話だ。でも、ちょうど1年前から真剣に聴くようになり、すっかり時の人となっているこの瞬間に、満員の横浜アリーナを眺めても、その“売れなかった時期”というのが逆に信じられない。だけど、やはり彼女達の苦労は並大抵のものではなかったんだろうな。その事はたくさん読んだり聞いたりしてきたから、知識としては知っているんだけど…

そんな彼女達に、惜しみなく、いつまでも送られる拍手。一番最後の曲「願い」で、ゆかちゃんが涙をこらえきれなくなっていた。思わずもらい泣き。


ショウの冒頭、エンディングと、3人は何度も深々とお辞儀をした。その姿がまたとっても素敵。長く、揺らがず、真の誠意が伝わってくるようなお辞儀で、心打たれてしまった。


ほんとに、行って良かったな。


【順不同セットリスト】
take off/Night Flight/Dream Fighter/エレクトロ・ワールド/love the world/マカロニ/コンピューターシティ/kiss and music/シークレットシークレット/puppy love/speed of sound/edge/ワンルーム・ディスコ/I still love U/パーフェクトスター・パーフェクトスタイル/SEVENTH HEAVEN/ジェニーはご機嫌ななめ/セラミックガール/ポリリズム/チョコレイト・ディスコ/perfume/願い



===========

ここから先を書いたら別の話になるからアレなんだけど、“音楽とPerfume”っていう事だと、ライヴは完璧に3人の舞台。あの音楽と共に彼女達が歌い、踊る事が最高の音楽とエンターテイメントを作る。実際、それはとても素晴らしかった。
そして、Perfumeの楽曲そのものの魅力っていうのは、むしろ自分でCD聴いてる時の方が深く感じられるみたいだな…。そもそもライヴって、席によって聴こえる音も大きく変わるしね。でも何より、やっぱり打ち込みっていう形で曲が完成してて、それを再生してるだけだからあまりグッと来ないのかな? 大好きな曲なのに、心の底から踊らずにはいられない!というほどではなく、意外と冷静な自分がいたのでした。それでも満足なのは大満足だけどね!

ちゃらっと分析して、自分が体を動かしたくなるのは本物の楽器を使って演奏された時の方なのかな?というのも,今日の気づきかな。

Comments

  1. 白頭老7:15 AM

    megさん目当てにDVD買います! いや、ちょっとはかしゆかも・・・。

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  2. え〜と

    こういうのを
    「素晴らしいライブレポ」というのだと
    思います

    なぜならライブ見てないぼくも
    泣けたから。

    いえい!

    ReplyDelete
  3. >北海道の白頭老さん

    逆でしょ〜〜〜〜!(笑)
    逆でも無理がありますよ〜〜〜(笑)


    >heavenさん

    はじめまして…じゃないですよね!?!?!?
    下手な事書けなくなったぁ!(笑)<どんな事よ

    レポ読んで下さって、ありがとうございます。とんでもない!!!! 恐縮です。
    書いてるうちに寝坊と英語の早朝レッスンを天秤にかけて、寝坊をとってしまいましたが、その価値はあったかな。
    …いや、ないですね。(笑)

    まだ10月末にもライヴあるので、ぜひ♪

    ReplyDelete

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