耳で考える by 久石譲 & Perfume

耳で考える ー脳は名曲を欲するー

R25で「久石 譲」の名前を見つけ、「これは読まねば!」と思った。
インタビューの内容に感銘を受けると共に、新刊の囲み記事を発見。それで紹介されてるってことか。

そして即、この本を手に入れ、あっという間に読み終わった。

とても面白く、興味深く読んだ。
養老孟司さんのお話がところどころ難しいので、もうちょっと何回か読んで消化したいけど、とにかく耳と目の関連性をからだの仕組みをもとに説明していたりして、それが音楽とどう関係しているのか、といった話がとても面白かった。難しいんだけど分かる。

久石さんの言葉を読むのは実はこれが初めてかもしれない。ちょっと前にTV番組に出ていたのを観たりした事はあるけど。非常に冷静でありながら熱い人なんだと(説明が難しいけど)思った。作曲って感情に突き動かされて作るだけのものではないんだと。

無機質にうたった方が、心に響くことがある。聴き手が自分の心を入れる事が出来るから。
特に声はそう。

テクノみたいな無機質なサウンドがもてはやされるのも、そういった無機質な所に惹かれるものがあるからなのか。

例えばわたしは、perfumeの「edge」に出てくるシンプルで機械的な「one, two, three, four」という声がものすごく好き。あのたった2拍の合いの手にグッと引きつけられる。加工されてるにしてもこの声と比べればずっと人間らしくて有機的な3人の声との対比があるから、そう感じるのかな。

何だか、単に文字通り有機的なものと無機質なものの話になったけど、とにかく感情を入れるか入れないか…絶妙なバランスが肝ですなあ。本の中では、久石さんのミニマル・ミュージックやバッハ、モーツァルトなどと映画音楽との間で、似たような話が(meg日記より確実に高い次元で)展開されている。


曲作った事あるなら、音楽に踏み込むのが好きなら、はたまた聴いて楽しむのが大好きな人でもいいから、一度目を通してみると面白いんじゃないかと思う。


おまけ。
(1:16のあたりをチェックだ。)

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