John Wetton Live @ Shibuya Club Quattro, Tokyo 2012.1.17

今日のメインはiPadじゃなくてこっちだったの忘れてた! メインなのに!

さて。

ジョン・ウェットンといえば、「Fallen Angel」(『RED』収録)の3:09あたりから始まるベースライン。ちょっと不協和音ぽいギターの「チャーーンチャーーラーーラーー(チャラララ)」となってる、あの(チャラララ)のところだ。それと、「Starless」の「Greyhound」という歌詞。アメリカの高速バス会社の名前なんだけど、自分もよくあのバスに乗っていた頃にちょうどクリムゾンにハマったから、思い入れが強かった。立ってるだけで絵になる!聴いてるだけで誰か分かる!みたいなトニー・レヴィンとはまた違って、顔や名前を意識するより、ただあのベースラインや音が好き。私にとってジョン・ウェットンはそういうベーシストだ。

さて。

40〜50代?と思われる方々を中心に、観客が文字通りひしめくクアトロに、ジョン・ウェットンがバンドを引き連れて登場。いきなり1曲目「Heart Of Darkness」から、先述したベースラインが聴けたので「これがジョン・ウェットン節なのか!」と感動。音が太くまっすぐで、高い音がちょっと歪んでて、重みと存在感のあるベース・サウンド。歌メロと合わせるようにハモりながら動いたり、積極的にフィルを入れたり。エイジアなどのポップな曲でもその存在ははっきりしていて、暴れたサウンドのドラムと一緒に低音をがっつりフルに支えていた。そのせいか、ボーカルがちょっと小さかったような…。

そして、バッキングをコナし、テクニカルなソロを弾きまくっているギタリストに注目。写真でしか見たことがなかったのに目に焼き付いたら忘れないこの顔は、きっとジョン・ミッチェル?(イット・バイツの現フロントマン) 果たしてメンバー紹介の時に、ジョン・ミッチェルその人だと判明。うーん。素晴らしい。素晴らしい。ほんとよかった、この人のギター。そしてキーボード&オルガンと共に執る、絶妙なコーラス!

アコースティックのセットでは若干"人間らしい揺れ"が感じられたものの、ポップ&プログレな楽曲を次々と披露した他、「僕のソロ・アルバム『RAISED IN CAPTIVITY』の売上は全て、1ペニーに至るまで、日本の津波災害への基金に充てる」と宣言してくれた。「君たちのお金になるんだよ!」いやそんな(笑)。本当にありがとうございます。


最後から2番目に「Starless」をやってくれた。
あの哀愁ただよう憂鬱な雰囲気(*1)、そして「Greyhound」という言葉。
ぐわ〜!

さすがに泣いた。





<余談>
1)あとビル・ブラッフォードさえ観られれば、クリムゾン内の私の大好きメンバー全制覇だ。
2)クアトロのPAミキサーはMIDAS。しかもミキサー上にスライド式のアクリルボードが取り付けられていて、ノートなどを置けるようになっていた。なんて便利なんだ。
3)開演前と開演後にラッシュが流れていた。「Freewill」「Spirit Of The Radio」「Tom Sawyer」…さてラッシュ来日はいつなんだ。誰かお願い。

*1 インスト・セクションはモダンアレンジでしたよ

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