ドリーム・シアターとラッシュの今

どちらも個性のあるバンドだけど、新作を聴いて不思議な気持ち。

このバンドならではのサウンドやフレーズが、どちらのバンドにもあるけど、

2ndに集録された「Metropolis Pt.1」をモチーフとした5作目『METROPOLIS PT.2』に過去のフレーズが出てくることは別に問題なかったし、盛り上がる意味で昔のフレーズが出てくるのを楽しんだ。

だけどポートノイ脱退直前までにリリースされた3作ぐらいは、「Glass Prison」の12のステップ組曲はともかく、昔のフレーズがそのまま使われることにちょっとがっかりな気分だった。確かにそれはDTらしいけど、それ「Erotomania」だよね?みたいな。その「らしさ」だけ持ったままで、もっと新しいフレーズを聴きたかったな…


…という期待を実現していたのが、ラッシュの新作『CLOCKWORK ANGELS』。

ああ、このハーモニーの使い方は「Stick It Out」っぽい、とか、ここでニールのウッドブロックが入りそう、とか、そういう過去作品を思わせるパートはあちこちにある。でも、それをちょっとほのめかしているだけで、「新しい作品だ」と感じさせるものの方が強い。とらわれずに聴ける。

自分達らしさを見事に詰め込み、なおかつ前進。

ま、そういいつつ、マンジーニ加入後のDT最新作『A DRAMATIC TURN OF EVENTS』は、前ほどその傾向が強くなかったので、そこまで嫌じゃない。でも次作ではもっと「今のDTらしさ」が聴けるとうれしいな…。

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