Rudess Morgenstein Project Clinic!!

今日はPercussion Weekの最初の日。Associate FacultyのRode Morgensteinが、Uchida Buildingの1階のDavid Friend Recital Hallで行うクリニックを皮切りに、様々なイベントが校内のあちこちで数日間にわたって行われる。このクリニック自体もう3回目なので、早めに行かないと!と思い、1時間前に着いたら、案の定もう10人くらい待っていた。列に並びながら宿題をやっていたけど、壁1枚通して聞こえてくるサウンドチェックに心を奪われるばかり(^^; 結局ホールの随所にある入り口が全部開いたので、列も意味なし(^^; ちょっと見えにくい位置に座る事になった。

まずはJordanのあの頭が本物かどうかが私の最大の注目の的だった。笑顔で出てきたRodの後に着いてきたJordanは、うん、やっぱり、悲しいかな、本当だった…(笑)でも剃ったわけじゃなかったみたいなので安心というか何というか(笑)知らない人も結構いて、びっくりした声も多かった。

Rodの簡単な挨拶があってから、まずは1曲、Over the edge。Rodがほとんど見えなかったけど、人の間を縫うようにして探すと、にこにこしながら叩いている所が垣間見えた。Jordanもかっこいい!相変わらず、というと失礼かもしれないけど、見る見るうちに音が変わったり、シーケンスが流れたり、ソロが始まったりして、目まぐるしい演奏をしっかりこなしていた。2曲目も無事終えて3曲目、Jordanがパッチを探すのに手間取ってた。「セットリスト、さっき決めたばかりなんだよね」それでそのプレイかよ〜!誰かが「ごゆっくり」と言ったので「ありがとう!」と笑って返していた。

またもや物凄いプレイが終わった後は、いよいよクリニック。まずはこのプロジェクトの簡単な紹介から。
NAMMショウでPaul Winterのバンドか何かで来ていたところ、二人で何かやろうかという事になって…というなれ初めから、Jordanから渡された楽譜を見てRodは何時間かそれを呪っていた、とか(笑)そして彼が作ったのは、その楽譜を2と3の組み合わせに分けて書いた長い表。
「どんな複雑なリズムも、2と3の二つに分かれるんだ。例えば最初に弾いたOver the edgeの出だしも、そのままで聴くとよくわからないけど、実は3、3、2、2、2、そして3、3、3、2、2、のくり返しになっている。Jordanがゆっくり弾いてくれるから僕が合わせて数えるね。ゆっくり弾けるよねJordan?」
(…爆笑)そして最初の曲のメロディーがくり返された。こういうのは前回と一緒かな?
Rodがまた話し始めた。「ね?これは100%と言ってもいいくらい確かな事だよ。プログレやジャズロックの人には大事な事だね。他の曲でも、例えばRushのTom Sawyerとか…」(おおぅ/爆)「(両手で喉を左右に引っ張って)A modern day warrior...」(爆笑)「いや、以前、君たちがまだおむつをつけていた頃、DregsとRushでツアーした事があるんだ。Geddyは僕の目の前に手をかざして『I don't have a ring...』って言ってた(笑)」(笑)「彼等はとても良い人たちだったよ。ま、ともかくそのTom Sawyerのメロディーも7つに分けられるんだ…」そして、Jordanのプレイと一緒に例のシンセのリフを2と3に分けてくれた。
「あと、バンドに二人しかいないっていうのも良い事だよ。喧嘩するか仲良くなるか、最初のリハーサルで分かっちゃうからね。3人とか4人とか5人とか、僕が他にやったバンドでは必ず何かトラブルがおこってた。結局トリオになっちゃったしねえ……どこの事言ってるかわかるでしょ(苦笑)」わ、わかる(汗)

「それじゃもう1曲」と、今度はNight Windを披露してくれた。二人とも凄すぎる〜。かっこいい。音は多いし息もぴったり。例によって1年半のブランクがあったとは思えない調子の良さ!!途中の物凄いドラムソロもにこにこしながら(いい笑顔だ…)タイトに叩いていた。ひと段落ついたら、今度はJordanが「my little world」を見せてあげよう、と言って彼の機材を紹介してくれた。
「このKurzweil K2600しか使ってないよ。他には何も、もちろんそこのカーテンの後ろにも隠れてはいないけど、このキーボードだけでこのプロジェクトの98%はこなしている。10台のキーボードを使って『これから3個パッチを使って、こっちからは2個、このシンセはいいトランペットが入ってる』とかしなくてもいいんだ。僕はこの1台だけでもう何年もやってきてるし、まだまだ知らない事がたくさんある。生涯使える様な物が1台あれば良い。」(納得だ!!)「そして二つのペダルでたくさんのパッチを切り替えている。Dream Theaterの時は10個なんだけどね。(おおぅ!というどよめき/(^^;)あれはキーボードも回転するからね。」

今度はまたRodがマイクの前に戻ってきて、さっきやった曲の説明を始めた。脇のスピーカーに腰掛けたJordanの右手が、ひざの上を高速で叩いているのを見てびびった。いつもああやって練習してるんだよね…。Rodに戻って、「必ずカウントする事を身につける事!どんな拍子でもクセになるくらい数えてみる。足を4分音符の間隔で鳴らしてみて合わなかったら、倍にしてみる。それでも合わなかったら、また倍にする。そしたら15/16かもしれない。4/4は16/16でしょ?ということは、ほら、簡単だ。」(…いやーそうでもないってのって雰囲気が漂う/笑)「そうしたら、今度はソロの所をやってみようか。僕が口でカウントしながら叩いてみるよ」以前もやってくれた「1、2、3、4」とカウントしながらの超絶ソロが繰り広げられた。いや〜もう凄いったら凄い。ほんとにRodのプレイって機械的じゃない気持ちよさがある。Jazz is dead様の(つまりタイダイ色)バスドラムが、叩かれる度に激しく揺れていた。「僕のクラス取ってる生徒は、『あれ知ってるよ…(--;』ってのがいっぱいあったでしょ」

最後にもう2曲演奏するよ!質問タイムは今日はないけど、終わったらしゃべりに来ていいよ〜という流れになり、「その前にスタッフの皆にありがとう!そして今日は○○(名前聞き取れなかった)の誕生日だから、Happy Birthdayをちょっと弾くよ。でも、普通のだとつまんないから7拍子でいこう。」(爆笑)「ちょっとだけね」
そして、7/4で、最初の「はっぴばーすでーとぅーゆー」を2回弾いてくれた。かっこええ(笑)さすが。それから2曲、弾きまくって終わり!幸せだったー。実に楽しいライブだった。本当に、ライブの度にしか集まらないのに、こんなに凄いプレイができるなんて凄い事だ。

終わってから、長い列に並んでJordanと話せた。私はLTEのCDを仕事場に置いてきちゃって、ちょっと後悔したけど、それよりも会えた事が宝物。気さくな人でよかった。Dream Theaterのレコーディングは順調だそう。(^^)よかった〜〜〜〜。

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