Miroslav or Vienna
弦楽器の音源には相当こだわりがある。
NIのKONTAKTに最初から入っているストリングス音源は、基本的に皆アタックが弱く、1拍目からの音が小さいので、バラードとかテンポ・フリーの楽曲、もしくはバックで雰囲気的に使うには結構向いている。
しかし、例えばポップス楽曲で、いわゆる“キーボードのパート”的なフレーズを弾かせようとすると、音が大きくなるピークが半拍〜1拍後にくるので、後ノリもほどほどにしてよ〜!っていうリズムになってしまう。
これでは使い勝手が非常に悪いので、他のソフト音源を探す事にした。
気になっていたものの1つはこちら、Miroslav Philharmonic。名前の響きが好き(笑)。…じゃなくて、とりあえずデモ版をダウンロードして、弦楽器の音を聴いてみた。
まずは、ストリングスに、ちゃんとアタックの早い音が入っていたのが好印象。ピアノみたいに押したらすぐ鳴るような楽器ではないが、立ち上がりの早さなんて弾き方次第。KONTAKTよりずっと良い。ただ、ヴィブラート掛け過ぎかな?
まずいのはピチカート。高音にいくにつれて音程が変わってしまう。同じミでも上ずって聴こえる。低音も、ほんとにサンプル音源かい?っていうシンセベースのような音になっていました。
トレモロは“ザカザカ”弾いてる感じがよく出てていいけど、生々しすぎた。いや、これは全体でミックスするとまた違うだろうから、分からないな。
ちゃんと購入したら違うの“かも”しれないけど、何ともいえないねえ。
さて、本命はこっち。
Vienna Symphonic Library。
ヴィエナは高級&老舗&メディアも絶賛…など、クオリティは問題なし。ただ、値段が高い。
こちらはデモ音源がたくさんあるので、そこでいろいろ聴いて確かめる事ができる。
さすがにストリングスのみの音源パッケージを買って、あらゆるアーティキュレーションを揃えようとすると、素人アレンジャーには豚に真珠のようなものなので、狙っているのはSpecial Edition。弦、管、打楽器と、まんべんなく様々な音色が揃えられ、かつサステイン、スタッカート、ピチカートなど基本奏法を入れた上にレガート機能が付いている(1オクターヴ以内ならポジション移動時の音も自然)のがgood。
そしてデモを何度か聴いた結果ですが…やっぱりねえ、これだよ。ヴィエナがいいよ。この音質には叶わない。この音源ばっかりは自分で後から手を加えるものではないので、とにかく出す価値のあるものに投資した方がいい。
実はガレージバンドのストリングス・パッチも、なかなか良い音がします。最初っからアンサンブル状態だけどね(バイオリンもチェロもビオラも、いっしょくたにして1つのサウンドになってる)。
FM8みたいなソフトシンセにもストリングス系のサウンドはあるが、本物の代用品になるようなものが思い浮かばない。てことは、やっぱり本物が必要だ!てことになるのだ。
そもそも弦楽器のソフト音源なんて、今後どれぐらい使うハメになるんだろう? 絶対楽しいとは思うけど。(^^)
そしてまたLogic購入への道を遠ざけている自分…。
でも、もう狙うものはそこじゃないね。
まあ弦楽器にしても、吟味して買いたいと思います。
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