WHITESNAKE Live Report from LOUD PARK 11
人生2度目のホワイトスネイク。
ダグ・アルドリッチとレブ・ビーチが観たくて待っていた。
3月に発売された新作『FOREVERMORE』では、ダグ・アルドリッチが作曲に大きく関わり、デイヴィッド・カヴァデールと共にブルージーなロックを様々に作っていった。ギタリストというよりは、歌をサポートすることを念頭に置いて作られた曲の数々。それでも「Steal Your Heart Away」なんかはサビよりもイントロのリフの方がカッコイイし口ずさめるし、「Love Will Set You Free」はスライドを派手に使ってて面白い。
照明の落ちたステージには、ダグがアコースティックに持ち替え、デイヴィッドと二人。
「これは日本のみんなに対する歌だ。みんなのことを歌っている」タイトルトラックの「Forevermore」だった。あまりに壮大な曲なので(あと、長い)、ライヴでやるかどうかは微妙ということだったけど、上手いことイントロのアコで始まる部分とバンドが入ってくる部分を、多くのスタッフを利用して半拍のズレもなくギターを持ち替える事で見事につなぎ、曲の魅力を損なわず盛り上げた。
過去に名曲を多数残したバンドも、その曲を披露する時人々は自分の中にある記憶を重ねて、目の前の演奏に盛り上がり、感動する。でも、バンドは今も新しい曲を書き続けているわけだ。1980年でも1987年でもない2010年、この時期にデイヴィッドが思い、書いた歌詞が、この「Forevermore」。アルバムに収録されるすべての楽曲が揃った後に、ダグが「実は、こんなものもあるんだけど」とアコで弾きだしたフレーズに触発されてすぐに歌メロが付き、7分もの長編として完成し、あまりにも強烈なので曲順としては一番最後に置かれ、挙句の果てにはアルバムのタイトルにまでなってしまったという「Forevermore」。
これを、受け止めよう。これを、記憶したい。そう思った。
デイヴィッドの歌声は、正直こんなしゃがれてたのかな?と思ったけど、まあロックなので良いことにしよう!と思った。ずいぶん上から目線だな…。また、全員歌えるからみんなでコーラスをハモるところが待ち遠しかった。レブ、ギター・ソロの出番の割合はダグに押され気味で、ほんとにセカンドギタリスト的な存在だったけど、時々見せるタッピングやシュレッドで活躍。超個人的なんだけど、メインのナチュラル・フィニッシュのギターより、青いギターの方が好きだな〜。白いピックガード付きのアレ。
トリから2番目なだけあって、ドラムのソロ・タイムもあった。ブライアン・ティッシーは、実に上手いことやった。ドラム・ソロって、まあ面白いけど退屈に感じる人も少なくない。はず。だけど今日はすごかった。単に上手いだけではない。音に芯があってド迫力で、でもそれだけではない。
ドラム・スティックが箸にかわり、包丁に変わり、最後は手になった。手でもちゃんと一連のソロを叩きこなす。どうだまいったかと言われなくても降参したくなった、この素晴らしきエンターテインメント仕様。魅せてくれたね〜〜。やることが違うよ。
後半は「Fool For Your Loving」「Here I Go Again」などの名曲が続き、「Still Of The Night」で締めくくり。待ってた、待ってたよ、「Still Of The Night」。
最強のハード・ロッカーに乾杯。
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