宮川彬良 チョー!年越しコンサート すみだトリフォニーホール 2012.12.31〜2013.1.1
一度宮川さんのコンサートを観に行ったことがある妹が誘ってくれた。当日券があったので、掃除をバタバタと済ませて(こないだ書いたか)錦糸町へ。
当日券とはいえ3階席のどまんなか。最高の場所だった。
ピアノのメロディーから始まる最初の曲「風のオリヴァストロ」であっと言う間に引きこまれ、メロディーと音色の美しさに早くも感動。
TVで何度も見かけた宮川さんを実際に見るのは初めて。「紅白も見ずに…サントリーホールにも行かずに…ようこそいらっしゃいました」と場内を笑いの渦に巻き込んだけれど、それだけの価値は大いにある。
「東京ブギウギ」が始まったとたん、前列の若いお父さんやおばあさんがノリ出した。すっごく楽しそうだ。思い出が詰まっているんだろう。
バイオリニスト古澤 巌さんが登場してのガーシュウィン・メドレーは最高だった。親が好きだったから時々耳にしていたけど、改めてガーシュウィン、好きかも。自分から聴いてみたいと思った。そしてどうしても聞きたかった宮川泰さん作曲の宇宙戦艦ヤマト。古澤バイオリン&宮川ピアノで渋くスローなジャズ・アレンジで始まったのでびっくりしたけど(ここは酒場か、て感じ/笑)、その後ちゃんとフル・オーケストラでがっつりやってくれたので良し。良し。やっぱりこの曲はカッコいい。
こんな風に、名曲、名作、お父さんの曲など様々な演目が用意されていたけど、私がこの夜1番感動したのはどれもみんな宮川彬良さんご本人の音楽ばかりだった。「風のオリヴァストロ」もそう。ヤマトの後に「世界初演!」と言って繰り広げられた新曲「雪のひとひら」はことさらにそう。ここでは着想を得た小説『雪のひとひら』の朗読もあり、情景が浮かび上がるようで、バイオリンがどうとかメロディーがとかそんな事どうでもよくて、ただただほんっとに素敵としか言えない空間が、音楽と言葉によって出来上がっていた。
(しかも朗読された女の子の声がとってもハキハキしてて素敵だなーと思ってたら、歌を勉強中の宮川さんの娘さんだった)
カウントダウンの後は「5」しか繋がりのないはずのベートーベン交響曲第5番「運命」と「マンボNo.5」をミックスしたアレンジ。「運命」のメロディーで、クワイアの歌声で「明・け・た・ぞ−!」と言われました。楽しすぎる、ここはクライマックスだった。
で、終電に間に合うように帰してくださったので池袋までは来られたんだけど、西武線はタクシーの運転手さんも驚くほどの早じまい。おいっ。平日に終電が遅れた時の方が遅く帰れたよ。
ま、とにかく年が明けた今日は、終演後の人ごみをかき分けて手に入れたアルバム『風のオリヴァストロ』しか聴いてません。とっても落ち着きます。
そんなわけで、今年もジャンルに関係なくいい音楽を体験したいなー。
あっ、皆様今年もよろしくお願いします♪
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