EXTREME live @ TOKYO DOME CITY HALL, 2012.4.17

ヌーノは本当に本当にかっこ良かった。
ギターだけじゃない。マイクの前に立ってほしいと思う。そしてあのコーラス。シンコペーションでクいまくりのファンクなリズムに、メインヴォーカルとリズミカルに絡み合った掛け合い。しかも、ベーシストとのバックコーラスの絶妙かつ独特のハーモニー。一級。

本人は指の皮がむけてほんとに痛そうで、超速いイントロ(しかもヌーノのソロ)で始まる「He Man Woman Hater」を途中で辞めた。「本当正直に言うけど、弾けない。もうピンクになってて、コレ以上とるものがないんだ…ごめん、せっかく来てくれて完全再現をやるといったのに、なんだか100円ぐらいしかあげられない状態なんだよ…」と。

それでも、状況をわかってかわからないでか『頑張って!」「絶対できる!」という声に長いこと困っていたけど、「いや…もういいよ、やるよ!」と言ってオケをもう1回流してもらって…

ほんとにいたいの?

なにそのタッピング? ベンド? 超速弾き&フルピッキング??? 弾いてる間は全然、全然分からない。顔もつらそうじゃない、ぐわーっと弾ききった後ですら、クール。


もうなんか、別次元だ、この人。


さすがにサビで逃げられるところは右手で指板を押さえたりと、負担を軽減していたけど…


「Susie」のイントロのカッティングが聴けただけで大満足したり、「When I'm President」のフィルのレガート・プレイを弾く瞬間を毎回見逃してしまってがっかりしたり…「Get The Funk Out」はグルーヴィー感が最高。たった5年しか聴いてないファンがこれだから、20年前にリアルタイムで聴いていた人たちは本当に感無量だっただろうなあ。
もう、本当にありがとう。

ちなみに、むけた皮を最前列の人たちにちょっとずつ渡していたけれど(笑)、「あとで返してほしいんだ…」と、言っていた。謎だ(笑)。


そうだ、ピアノもめっちゃくちゃうまかった…。
コードがみんなオシャレだった(全然ロックじゃない、もっとジャズ&ブルース寄り)。おまけにテクニカル…だから、指が痛いんじゃなかったのか(涙)。

最後らへんで「Hole Hearted」を弾くのに12弦ギター。指が痛いというているのに、ここで押さえる弦の数が倍に増えるなんて(いや複弦が指に当たるのかどうか知らないが)、試練としか思えない…。「誰か曲知ってる人いない? マジで。いないの…?」と、観客に問いかけるヌーノ。弾いてくれたけど…。



初めてエクストリーム観た時って、AXでスタンディングでしかも再結成一発目だったから、会場が熱狂の渦でモッシュ状態で何がなんだか分からなかった。けど、席のある会場で落ち着いて見られて、ゲイリー・シェローンのアクティヴすぎる仕草とかが分かって良かった。細いくせにたくましい…ヌーノもそうだけど。このバンドは凄いなあ、本当に体を張っている。

やー、他とは明らかに違うね…。だからこの人気なんだね…、もう、本当に観られて良かった。

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