Tasha Tudor

↑タイトルのリンクはオフィシャルサイトへ。

絵本作家にして主婦の鑑のようなおばあちゃん、ターシャ・テューダーの生活を披露した、ターシャ・テューダー展に行って来た。

TV番組は観ていたのでよく知っている。広大な庭を手入れしながら、家事をこなし、身の回りの物ほとんどを手作りする生活を続ける92歳の女性。そしてその生活を織り込んだ絵を描く。だから今回の展示会(?)はてっきり彼女の絵を見るものだと思っていた。実際、確かにそうだったんだけど、絵は全体の半分で、残りの半分はターシャのライフスタイルそのものを展示していたのだった。

まず、出入り口には庭の一部を再現した花畑が設置されていた(もちろん本物ね)。大小種類も様々で、花壇というのに、何か凄い迫力を感じて圧倒された。そして中へ進むと、半世紀以上にわたって使い込まれたキッチン道具、盛大に割れても直して使っている食器、手紙の一部、レース編み、糸車、自らの服…挙げていくとキリがないけど、こうした今でも実際に使われているものを展示していたので、驚いた。総てがとても質素で、素朴なものばかり。服だって、イブニングドレスも普段着も、総て木綿製。

こうした生活用品は絵の中にもしょっちゅう登場する。会場には、絵の他にもその食器等を実際に使っているターシャの写真も飾ってあるので、いろんな方法で物に対する彼女の愛情を感じとる事ができる。

肝心の絵のセクションも素晴らしくて、絵本の原画やグリーティング・カードなど、色とりどりの優しい水彩画はどれだけ見ても飽きない。私と妹の後ろには、絵本の原画についているおはなしの文章を娘に読んで聞かせるお母さんがいた。

そういえば、平日だけどお昼まっただ中だったので、実は会場はもの凄い混雑状態。老若(男)女が相集い、基本的には奥樣方がひしめきあって口々に感想をこぼしながら進んで行く(笑)。まあ、そんな事はお構いなしに、興味深い物ばかりで楽しく観る事が出来た。

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