THE VENTURES live @ Nakano Sun Plaza, 2013.9.6



「ありがとうございました! ベンチャーズでした!」

私のベンチャーズ生ライヴ初体験はこの通りである。
こないだのサマソニの時、ステージに辿り着いたら終わってた(笑)。

毎年夏にやってきて、日本をゆっくり行脚してまわる国民的バンド、昨年で来日50周年を迎えたそうだけど、いくら毎年チャンスがあるとはいえ思い立った時に観ておきたいもの。チケットまでチェックして、手帳のやる事リストにも書いたのに買いそびれていた所に、本日棚ボタ的な事件がありまして、観に行く事ができました(笑)。ありがたや。前置き失礼。

私も洋楽といえばまずベンチャーズから入ったものだ。ギターを始めた16歳の頃に町のスーパーのワゴンをあさって買ったCDで、「Walk Don't Run」や「Pipeline」「Wipe Out」などを覚えたっけ。意外にもてけてけ弾くのは難しいことが分かり、多分1回ぐらいしかトライしてないと思う。あと恥ずかしかった(笑)。なんか、おじさんぽくて。それでも、パープルよりもクイーンよりも、ベンチャーズに手を伸ばしたのが先だったな。どっかに書いてあったんだろ、雑誌とか。覚えてないけど。

着いたらもう始まってたけど、いやーこれが敬老の日みたいな感じの客層で、予想通りというかなんというか。セットリストは、それはもう懐かしい曲達をいろいろやってくれました。懐かしいったって、周りのおばあちゃんたちの「懐かしい」とは懐かしさの度合いが浅いと思うけどね! しかし、まあ見る方もやる方も緩い緩い。途中の曲紹介では、かつてのドラマー:メル・テイラーの息子さんのリオンが、訛りの強めな英語で「新作が出たよ」と話したかと思うと、「あたらしいCD」と日本人並の発音で自ら翻訳(笑)。ステージ後方には天井から吊り下がったV字型のオブジェがあり、その中の壁にこれまたV字型に切り抜かれた映像が波間や草原、時にサイケな模様を映し出していて、ゆったりとした時間を醸しだす。そしてアンコールでは、客席のおばあちゃんやおじいちゃんが花束やプレゼントを持ってステージにぞろぞろと集合。突然始まったクラシックのコンサートよりも長いファンミーティングに、わたしゃびっくり(笑)。

とはいえ演奏はベテラン中のベテラン、文句なしのベンチャーズ節とギター・トーンで軽快に確実に名曲たちを再現していた。トーンといえば、やはり気になるのがキュッキュッとリヴァーブの効果音を出していたけど、なんかスプリング感が少なかったのはちょっと残念! もっとピシャンピシャン言わせても良かったんじゃない?(笑) テケテケもちょっと歪んだサウンドでアグレッシヴになってたしね! あれが多分ドン・ウィルソン…御年80歳とは思えない元気の良さ。そういえば、みんなシャンと健康そうにしてたなあ。

ちなみに今回のラインナップはそのドン(g, vo)を始め、ジェリー・マギー(g, b, vo)、リオン・テイラー(dr)、ボブ・スポルディング(b)。気まぐれでノーキー・エドワーズがやりたくなった時は交代する、とか、そういう事もあるようだ。

ノーキーさん、観たいな…私、また行かなきゃ(笑)。

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