11/17 Michael Schenker Live @ Nakano Sun Plaza (Stopped)

途中で終わってもいい、観られただけでいい。初めからそう思っていた。で、結局3曲目でギターを放って…終わってしまった東京公演2日目(涙)。


'98年の来日でギターを叩き付けて去ってしまった事件は、当時Burrn!を読んで知っていたので、なんとなく覚悟は初めから出来ていた。普通のギタリストからしたら考えられない(ロバート・フリップを除く/笑)。
前の日があまりにも出来が良かったと聴いていたので、期待しつつも頭のどこかには不安が…。だから初めっから覚悟は出来ていた。


4列目でマイケル側という、驚異的にありがたい席をゲット出来たにもかかわらず、1曲目の「Assault Attack」の演奏具合が全然上手くいってなくて…あれー?と思いながらも、サビが歌えて満足。ギターの音も小さいし、ソロもやる気がないし、何よりずっと棒立ち…
それでも、もうこんな間近で手元を観られるのは多分今しかないと思ったのか、勝手に1人で感極まっていた(笑)。でも、その後が文字通り’なかった’事を考えると、あそこで思い入れたっぷりに観ておいて良かった。
2曲目が終わると、袖に引っ込んだままなかなか出て来ない。観客席が既にアンコール状態で拍手を続ける。私も手を叩いて待っていた。
それでも何とか復活して、ステージ中央まで来て右手を高々と上げて笑ってくれたにも関わらず…最後の曲となった「Let It Roll」は、ペダル・ボードより前に出てきて、手元を観るようにじっと弾いていたと思ったら、1コーラス目が終わった短いソロの後で、ギターをおもむろに肩から外すと、ぼとっと床に放り、ピックも放り投げてすたすたと舞台袖に歩き去って行った。それが最後の姿だったのじゃ(T_T)

その後も15分ぐらい、「少々お待ち下さい」との事で、みんなで手を叩いて待っていたけど、まあ案の定…? プロモーターの方か誰かが舞台に出て来られた。つまり、中止だ。
うーーん、ショック。
でも、たとえ上手くなくても、音もリズムも外してても、とにかく伝説のギタリストがプレイしているのを間近で観られた事は幸せだと思った。2曲でも演奏してくれて、本当にありがとう。嬉しくて本当に泣いちゃったよ(笑)。



それでもその後、メンバー達が再びステージに現れ、場内に流れていたBGMをカットさせてお詫びの言葉や、「怒るならどんどん怒ってくれて構わない。サインしたい人やバックステージが観たい人はどんどん来てくれ。また必ず戻ってくる!」という内容の事を力強く言ってくれて、それ観てまた涙が出てしまった(笑)。ありがとう。

それにしても、私などはまだ良い方だ。生まれて初めてだったし、是非観ておきたいと思っていた伝説のギタリストではあるけど、このライヴ観戦が生き甲斐で、遠路はるばるやってきて、今日初めて観る人だっていたはず。そんな人には、本当に残念な事だったろうな…。新たな伝説を作ってしまったね。2度と来日公演が行われなくなる可能性も、考えられそうな…。

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