新しい音と染み付いた音

聴いた事のない音楽をいっぺんに聴いていると、感覚がどこかへ行ってしまう。
良い刺激なのではある。新しい出会いだし、驚きも発見も知識と感性にとって重要なものだ。
だけど、それだけだと何か浮いた様な気がして落ち着かない。

そんな時に今まで何年も聴き続けて来たCDを引っ張り出すと、バウンドしてさまよっていた心が根を下ろして落ち着いた様になる。もう既に自分の中に染み通っている音色、メロディーの流れ、グルーヴの展開。基準でもあり、今までに聴いていた思い出も一緒に呼び起こす。私の中で息づいている音楽だ。戻って来た気分になる。

新しい音楽はこれから時間をかけて、私の新しい心の一部になるのだと思う。すぐにはたくさん消化出来なくても、1つ1つ感動しながら、ただ聴いたり、合わせて歌ったり、弾いたり、散歩に連れて行ったりして、また心に積もって行くのだと思う。
今までの物も残らず聴いて行こう。新しいものも勘ぐらずに聴いて行こう。

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