ジェフ・ベックとエリック・クラプトンの歴史的共演ライヴを観た! ベックはとにかく凄かった。とてつもなく楽しかった。最初の1音を聴いた瞬間ハッピーになる(笑)。一挙手一投足がカッコいい、最高のギタリスト。どの曲も凄いグルーヴ感がある。そして、何をやっているのか分からない凄いプレイ。一番安い席を取ったら、なんとステージの真右で、わりと距離は近いけど、観せてくれるのはほとんど後ろ姿のみ。代わりに天井から吊るされた大きなスクリーンに映像が映っていたけど、この席の位置からだと裏側から観る事になり、左右反転状態(笑)で訳分からず…まあ、正面から観られたとしても、あの指先からこんな音やあんな音が出る、あの秘密は分からないだろう。 プレイ的に感動した所は数知れずだけど、いくつか驚異的なのを挙げると、スライドバーを使った曲では、途中からバーを右手に持ち替えて、左手は1カ所を軽く触れさせといて固定させ(多分5fあたり)、あとは右手のバーで通常ピッキングする部分の弦を叩いてハーモニクス音を出し、叩く場所を巧妙に変える事でメロディーを奏でていた。ア然…。しかもそのバー、客席に放り込んでるの。フロアの人万歳(笑)。それから、アームで“ギャーッ”って音出すのが上手すぎる。ノイズというと語弊があるけど、最高に音楽的なノイズだ(笑)。特に曲の最後に鳴らすとめちゃカッコ良い。 腕を広げる大仰な身振り手振りも観られて嬉しかった。弾いてる最中はもちろん、常に音に全身を使っている、あの動き方がいい。どの曲もパワフルだったけど、中でもビリー・コブハムのカヴァー「Stratus」は出だしのグルーヴから完璧に圧倒された。追い打ちをかけるようにメイン・フレーズが始まり、エネルギー倍増! 涙が出た。私も大好きな曲なんだけど、ベックのナンバーかと思ったぐらいハマってた! メンバーも全員カッコ良かったなあ。ヴィニー・カリウタのドラムに惚れた。ベースの女の子Talの見せ場もあって、途中からジェフが加わり、1本のベースを2人で弾いていた。ジェフが低音弦でベース・パートを弾き、Talが高ポジションでメロディー担当となって、あの曲まで披露!(内緒/笑) 若い子が上手いのは、やっぱりアメリカにはライヴするのが当たり前、人と弾くのが当たり前っていう音楽シーンの土壌があるからだよね。現場の経験が増えるだけ実になるんだろうな…それを実...